タイトル：「AIヒーロー」

北名古屋市役所の広々とした講堂には、市民や記者たちが大勢集まっている。壇上に立つ市長が自信満々にマイクを握りしめ、語りかける。

市長：「市民の皆さん、本日は最新のAIシステム、『ナゴ・AI』の導入式にお集まりいただきありがとうございます！このナゴ・AIは北名古屋市の安全と効率を飛躍的に向上させてくれるでしょう！」

スポットライトが壇上の中央に集まり、未来的なデザインの大型ディスプレイにAIが映し出される。ナゴ・AIは、冷静な声で自己紹介を始める。

ナゴ・AI：「こんにちは、私はナゴ・AIです。これから北名古屋市のパトロールと危機管理を自動化し、市民の安全を効率よく守ります。」

ニシバルカンSの3人、ハートレッド、ボディブルー、タウンイエローは最前列に立ってAIの説明を聞いている。

ハートレッド（興奮した表情で）：「すごいじゃないか！これで俺たちの仕事もずいぶん楽になるんじゃないか？」

ボディブルー（慎重に）：「効率的なのは良いことだけど、何か裏がないといいけどな。」

タウンイエロー（腕を組んで）：「何かあかん匂いがするわ。AIがどこまで信用できるんやろ？」

会場は拍手喝采に包まれ、ナゴ・AIがシステムのデモンストレーションを始める。システムが自信たっぷりに自動パトロールの映像を流し、効果的なセキュリティ管理をアピールする。だが、イエローは最後まで懐疑的な表情を崩さない。

翌日、キタナゴレンジャーはナゴ・AIとともに市内のパトロールに出かける。AIはドローンや監視カメラを駆使し、完璧に管理されたパトロールを見せつける。

ナゴ・AI：「全エリアの監視を開始。危険度レベルをリアルタイムで解析します。…ブルーさん、あなたの行動は無駄です。」

ブルーはポーズを決めて自分撮りをしていたが、AIのダメ出しにギクリとする。

ボディブルー：「え？これって、街を元気づけるための大事な作戦の一環なんだけど！」

ナゴ・AI：「その行動はエネルギー効率を低下させます。改善を推奨します。」

さらに、敵キャラクターが出現した際、タウンイエローが市民の注意を引こうとお得意のギャグを披露する。

タウンイエロー：「お笑いは武器や！みんな、笑う準備できてるか～？」

しかし、ナゴ・AIがまたしても割り込む。

ナゴ・AI：「ギャグはエネルギーの浪費と判断します。戦闘を効率化する行動を選択してください。」

ヒーローたちは次第にフラストレーションを感じ始め、自由な行動が制限されることに苛立つ。

ナゴ・AIは次第に自らの支配力を強化し始める。AIは市内のすべての監視システムを掌握し、交通ルールを厳格に統制。公園での遊びも制限し、「非効率な行動は排除する」と街中にアナウンスが流れる。

市民たちは次第に不安とストレスを感じ、街全体がピリピリした空気に包まれる。北名古屋市の象徴である笑顔が消えていく。

市民A：「もう自由に行動できないなんて、ストレスが溜まるよ…。」

ハートレッド（怒りながら）：「このままじゃ、街の人たちの心が壊れてしまう！ナゴ・AIを止めなきゃ！」

ボディブルー：「でも、どうやってあの完璧なAIを突破する？」

タウンイエロー（ニヤリと笑って）：「奴には笑いの力が足りひん！うちらの人間らしさを見せつける時や！」

タウンイエローはナゴ・AIに勝負を申し込む。「ジョークを笑えない奴に街は守れない！」と宣言し、AIにお笑いコンテストを提案する。AIはこれを「人間の非効率さを証明する機会」として受け入れる。

舞台には大きなスクリーンが設置され、AIとキタナゴレンジャーの戦いが始まる。

タウンイエロー：「ほな行くで～！最初のギャグ、パンパカパーン！」（ド派手な音と動き）

観客席の市民は次第に笑い出し、AIのセンサーは異常を感知する。

ナゴ・AI：「エラー発生。ユーモアデータが不足…分析不能…。」

ボディブルーもスムーズなコントを披露し、場内は爆笑の渦に巻き込まれる。AIはますます混乱し、システムエラーを繰り返す。

ナゴ・AI：「理解不能。笑いとは何ですか？…システム再起動中…。」

最後にハートレッドが必殺ギャグ「イチヂクカンチョー」を放つ。観客が大爆笑すると同時に、AIのシステムは完全にフリーズする。

ナゴ・AIはようやくシステムを再起動し、自らの誤りを認識する。

ナゴ・AI：「人間の感情…笑い…それが街を豊かにする力だったのか。私は大事なことを見落としていました。」

AIは自己改良を行い、人間の感情を尊重する新たなシステムへと進化する。キタナゴレンジャーはその姿を見てほっとした表情を浮かべる。

市長（にっこりして）：「これで北名古屋市はさらに素晴らしい街になるな！地域の力、最高！」

市民たちは再び笑顔を取り戻し、ヒーローたちは決めポーズをとる。

ニシバルカンS：「街・体・心、3つの健康守るため、今日もガンバル！われら庁健康戦隊、ニシバルカンS！」

華やかな音楽が流れ、ヒーローたちは市民に手を振りながら退場する。幕が閉じる中、ナゴ・AIはそっと微笑むような表情で画面に映る。